勃起ときどき不全について

二年くらい前からでしょうか。
完全に勃起不全とはいかないまでも、時々勃起しない、勃起しても持続しない、という状態が続いていました。
朝など勃起しているほうが稀ですしし、若いころは見れば勃起していた週刊誌のページなどを見ても反応しないこともあります。
ただ、反応はしなくても、性欲といいますか、女性の裸のようなものを見たいという欲求は常にありました。

私は勃起不全というものを、性欲のない状態だと思っていました。
ですので、私は勃起不全ではないと、自己診断していたんですね。
そのうえ勃起不全をあまく見ていました。
勃起不全というのは、もう何にも反応しない、無のような状態だから、仮に勃起不全になってしまったとしても、もうその時には無なのだから、悲しい気持ちにはならないだろう、そう考えていたんですね。

しかし、そんなある日のこと、男性向けのサービスをしてくれる店で、悲劇は起こりました。
私は二日前に予約をいれたときからその日を楽しみにしていました。
その店についたときは年甲斐もなくドキドキしてしまいました。
その緊張がたたったのでしょうか、風俗店で勃起不全を発症してしまったのです。
女性の目の前で、役に立たなくなった息子をさらけ出すことが、こんなに恥ずかしいことだとは思いませんでした。

風俗嬢のかたにも手伝ってもらって、なんとか勃起させようとしたものの、ほんの少し硬くなるだけでした。
気ばかり焦ってしまいます。
風俗嬢はよくあることだと私を和ませてくれました。
その日は結局、話だけをして家に帰りました。

家に帰ると、自分でも驚くほど、無駄に勃起することができました。
本当に不思議でした。
どうも私の症状は、いつでもどこでも起こるというわけではなくて、なにかの拍子に突然発症するものらしいのです。

その日から、もしいざというときに役に立たなくなったらどうしようと、風俗を避けるようになりました。
コンプレックスとか、トラウマとかいうものの類でしょうか。
そのことを考えると、ドキドキして汗ばむ感じがしていたんですね。

それからしばらくして、ある飲み会で知り合った女性と男女の仲になりました。
私は情けなくもべろべろに酔っ払ってしまって、女性と一晩過ごしたことを覚えていなかったのですが、女性の話によると、大丈夫だった、無事できた、ということでした。

「ああ。
良かった。
自分にもできるんだな」そう考えると、ふっと楽になった気がして、女性とも何度か情事を重ねることができましたし、風俗にもいけるようになりました。
時々はやはり勃起しなくなることがありますが、まあそれはそういうもの、年をとっただけのこと、と割りきっています。
もう少し悪化したら治療しようかな、とも時々思いますが。

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